痴呆症を理解しよう

痴呆症、それは、人間が置いていく中で、多くの人が経験する避けて通ることのできない病気です。

一昔前は「ボケ」などと言われ、あまり良い印象のない病気。
しかし、高齢化社会になっていく中で、痴呆症とは無視できない存在へとなってきています。

痴呆症は、発症した本人はもちろんのこと、その世話をする周囲の人間をも巻き込む深刻な病気です。

痴呆症の家族を周囲が理解し、少しでも手伝えることがあったら、手を差し伸べることができるように、また、いつ自分の家族が痴呆症になるかもわからないこのご時世、痴呆症について勉強していきませんか?
かく言う私も、二十数年前に、祖父が痴呆症になり、母が非常に苦労してきたのを見ています。

その当時はまだ痴呆症と言う病名の認知度も低かったし、周囲の理解も得られず大変だったことを覚えています。
いくつもの病院をはしごし、祖父の異常行動の原因を追究しました。
病院へ車中、祖父が動いている車から降りようとするので、私が後部座席で祖父をしっかり監視していました。

当時は病院へ入院すると言っても、一般の病棟で、母が24時間看護していました。
体力の限界を感じ、家政婦を雇ったのですが、そのお金も馬鹿になりません。
祖父が徘徊することを嫌がった病院は、祖父を病院のベットにひもで縛りつけました。

これが余計に祖父の痴呆症の症状を悪化させました。

今でこそ、施設がちゃんと整ったところへ行くと、徘徊の症状があっても、比較的自由に歩き回れるのですが、二十数年前はこれが当たり前の現状。

やっとのことで見つけた老人病院に転院した途端、祖父の認知症の症状は、ずいぶんと緩和されたものです。

認知症は、改善することは難しいけれど、症状の進行を和らげることは可能のようです。
皆さんも、認知症を正しく理解し、認知症の家族、知人等と偏見なく、前向きに向き合っていけるようにしましょう。